【Scratch でプログラミングを始めよう!】 第2回 Scratchの使い方・画面の見方
前回、子供向けビジュアルプログラミング言語として人気のScratchとは何かをご紹介しました。今回は使い方、画面の見方を紹介します。
目次
Scratchで使われる主な用語
Scratchを触る前に、使われる主な用語をご紹介します。最初から全部覚えられなくても使っているうちにだんだんと覚えていきますので、最初はざっと確認しましょう。
プロジェクト
Scratchで作る作品のことをプロジェクトといいます。ゲーム・アニメ・オリジナル・音楽やアート作品など、色々なプロジェクトがアイディア次第で作れます。プロジェクトは保存したり、ファイルデータとしてダウンロードすることもできます。また、他のユーザーに公開したり共有したりもできます。
スプライト
スプライトとはプロジェクト内で何かしらのアクションを行うオブジェクトのことです。キャラクターや物など、あらかじめScratch内で用意されているものを選択して使ったり、自分で描いたものを使用することもできます。最初にプロジェクト作成画面を開いたときに表示されているネコもScratchで用意されているスプライトの一つです。
コスチューム
コスチュームでスプライトの見た目を変えることができます。デフォルトで表示されているネコのスプライトにはコスチュームが2つあります。コスチュームを連続で切り替えて、パラパラ漫画の要領でスプライトにアニメーションのような動きを持たせることもできます。ペイントエディタで自由に編集したり新しく描いたりも可能です。
スクリプト
スクリプトは、スプライトや背景に命令をするプログラムのことです。Scratchではブロックを組み立ててスクリプトを作成します。
Scratch の使い方
ざっと主な用語を確認したら、実際にScratchのサイトにアクセスしましょう。
https://scratch.mit.edu/
ユーザー登録をする
Scratchのユーザー登録をしておくと、プロジェクトの共有や自動保存などの便利な機能が使えます。
トップページ画面右上の「Scratchに参加しよう」から登録できます。「ユーザ名」「パスワード」「生年月日」「性別」「国籍」「メールアドレス」を入力して登録完了です。
★保護者の方へご注意★
Scratchには参加者同士がプロジェクトを共有したり、メッセージのやり取りができたりと交流できる機能もあります。お子様が使われる際はご家庭でネットについて話し合ったりルールを取り決めたりしましょう。また、Scratchにはコミュニティーガイドラインがあるので、確認しておきましょう。
https://scratch.mit.edu/community_guidelines/
新しくプロジェクトを作る
登録したアカウントにログインをしたら、早速作ってみましょう!画面左上のScratchのロゴ横にある「作る」から作成開始できます。
文字が英語など日本語以外になっている場合は、画面左上の地球儀のマークから言語を変更できます。ここで「日本語」を選択するか、漢字がまだ難しいお子さんの場合は「にほんご」を選択してください。
プロジェクト作成画面の見方
Scratchのプロジェクト作成画面は大きく分けて7つの役割のあるエリアがあります。
①ツールバー
ツールバーには下記の機能のメニューがあります。
- 言語の切り替え
- 作成したプロジェクトの保存・コピーを保存・ダウンロードしてコンピュータに保存など
- 誤って消してしまったスプライトや音の復元
- 使い方チュートリアル
- プロジェクトのタイトル編集
- プロジェクトの共有
- プロジェクトページへの移動
- メッセージフォルダ
- 自分のプロジェクトファイル
- アカウント管理
②ブロックパレット
スプライトや背景に出すプログラミングブロックをここから選びます。ここからスクリプトエリアへブロックをドラック&ドロップします。ブロックパレットの左下には「拡張機能」もあり、音楽やペン、音声合成といった機能を追加することもできます。
③スクリプトエリア
ブロックを組み合わせて命令を作るエリアです。
④ステージ
ここで作成中のプログラムを実行して確認できます。設定した背景やスプライトはここに反映されて確認できます。
⑤スプライトリスト
スプライトの情報を管理するエリアです。位置や大きさ、向きを指定することができたり、新しいスプライトの追加や変更、削除ができます。
⑥背景エリア
ここから背景を追加したり削除、編集できます。
⑦バックパック
プロジェクトで使用中のスプライトやスクリプトをここにドラッグ&ドロップして保存できます。このバックパックは会員限定の機能で、ログインしていないと表示されません。
今回は、Scratchで使われる主な用語や画面の見方をご紹介しました。次回からいよいよ動かしていきます!