スマホサイトの内容を充実させていますか?2017年に向けたホームページ制作の基本を知ろう
ビジネスオーナーですでにホームページをお持ちの皆さま、スマートフォン向けにつくられたサイトをお持ちですか?またそのサイトはパソコンで閲覧する場合と同じように充実した内容をもっていますか? もしスマートフォン向けにつくられたサイトがない、またはパソコン用のサイトに比べて少ない情報しか載せていない場合、2017年から始まるモバイルファーストインデックスの影響を受けるかもしれません。最悪の場合、顧客になりうるユーザーがインターネットで検索したときに上位に表示されず、集客の機会を逃してしまうかもしれません。今日は2017年に向けて知っておくべき、スマホ用サイトの重要性についてみていきます。
目次
いまやスマホでのインターネット検索が半数以上を占めている
世界中でGoogle検索される数は年間何兆件以上にのぼりますが、このGoogle検索について2015年5月にGoogleは、「日本やアメリカを含む世界10ヶ国で、Google検索はパソコンよりもスマホで行われるようになった」と発表しました。さらに2015年10月には、全世界トータルで見てもスマホからの検索がパソコンからの検索を上回ったことが明らかにされました。
これは皆さんでも身近な体験として感じられているかもしれません。これまではパソコンデスクに移動してパソコンを起動したり、はたまたノートパソコンを机の上に移動してパソコンを開けたり…そんな生活だったのが、今や手を伸ばした先にあるスマホでササっと調べものを済ませるようになったのではないでしょうか。
2017年からGoogleはスマホ向けサイトの内容を重要視するようになる
2016年11月にGoogleは「検索順位の決定にモバイルファーストインデックスを導入する」ことを発表しました。なんのことか分からない方もいらっしゃると思うので、順を追って説明します。
まずGoogleやYahooなどのウェブ検索サービスでは、世界中のウェブサイトを自動的に巡回してその情報を収集します(専門的にはクロールと呼ばれます)。そして集めた情報を元に、そのサイトがどのような情報を含んでいて、どんなユーザーにとって有益なサイトなのか といったことを分析して、データとして保存します(インデックスと呼ばれます)。世界中のサイトを巡るわけですから、もちろんそのデータ量はとんでもなく膨大なものになります。
私たちユーザーが何かのワードで検索すると、GoogleやYahooではそうして保存してあるデータと検索ワードとを照合して、その人が知りたい情報が載っているであろうウェブサイトの一覧を表示してくれます。これが私たちがスマホやパソコン上で目にする「検索結果」です。その検索結果一覧から各ウェブサイトに飛んで、私たちは欲しい情報を手にするのです。
ここで最初の「モバイルファーストインデックス」に話を戻します。先ほど「世界中のウェブサイトを自動的に巡回してその情報を収集します」と書きましたが、これまで収集先となっていたのはパソコン向けに作られたサイトでした。ですがユーザーの半数以上がスマホで検索するようになったという状況を踏まえて、Googleは スマホ向けに作られたウェブサイトの情報を元に、そのサイトにどんな情報があってどんなユーザーにとって有益なのかを判断する ように方針を変えると発表したのです。これが「モバイルファーストインデックス」と呼ばれるものです。「スマホ(モバイル)」を「第一に(ファースト)」考えて「ウェブサイトの情報を収集する(インデックスする)」ようになるわけです。
これがどうして重要なのかというと、もしスマホ向けサイトには限られた情報しか載せていない場合、パソコン向けサイトにはあるけどスマホ向けサイトにはない情報というのは、Googleにとっては「あってない情報」になってしまうのです。もしユーザーが欲しい情報がパソコン向けサイトにだけにしかなかったとしたら、ユーザーの検索結果にその情報は反映されなくなってしまいます。これまではパソコン主体で動いていたウェブ検索の世界が、モバイルファーストインデックスによって本格的にスマホ主体に切り替わることになるのです。
パソコン用サイトしかない場合も要注意 – モバイルフレンドリーは今や必須
もしスマホ向けサイトがなくてパソコン向けサイトだけがある場合、モバイルファーストインデックスの影響を受けてまったく検索結果に表示されなくなるのでしょうか?答えはノーです。Googleは「パソコン向けサイトしかない場合には、引き続きパソコン向けサイトでサイト情報を収集する」と発表しています。ではスマホ用サイトをわざわざ用意する必要はないのでしょうか?残念ながらそうではありません。
今年2016年3月にGoogleは「サイトがモバイルフレンドリーであるかどうかを検索結果のランキングにこれまで以上に反映させていく」という取り組みを発表しました。「モバイルフレンドリー」という言葉は聞き慣れないと思いますが、モバイルフレンドリーなサイトというのはスマホでの閲覧に適しているウェブサイトのこと を指します。例えばパソコンだとマウスを操作することが多いと思いますが、スマホでは指でのタップ操作がメインです。マウスのカーソルは小さいので、クリックしたいものがある程度小さくても問題ありませんが、指だとそうはいきません。もしタップしたいものが小さすぎると、押してもなかなか反応せずにユーザーをイライラさせる原因となります。また、パソコンで見たときのページをそのまま縮小してスマホで見せているような古いサイトだと、そもそも字が小さすぎて拡大せずに閲覧することが困難です。そうしたサイトはモバイルフレンドリーではないサイトと呼ばれます。
モバイルフレンドリーに関するGoogleの発表により、今後パソコン向けサイトしかない場合は、他の競合サイトに比べて相対的に検索結果の順位が下がってしまうことになりました。検索結果での順位が下がるとどうなるか皆さんはご存知でしょうか?何かのキーワードで検索したときに、なんと全体の6割強は検索結果の上位3位までのどれかを選んでいる という調査結果があります。つまり検索結果での順位がたった一つ下がるだけで、顧客獲得の機会を大きく失ってしまうのです。ウェブを通じてより多くの顧客を獲得するためには、スマホ向けサイトの制作と内容の充実は必要不可欠なものになってきたのです。
2017年からはレスポンシブデザインでウェブサイト制作
ここまで「モバイルファーストインデックス」と「モバイルフレンドリー」についてお話ししてきました。さて、これらを踏まえて2017年からはどのようなホームページ制作(ウェブサイト制作)をしていけばいいのでしょうか?
その一つが「レスポンシブデザイン」での制作です。レスポンシブデザインというのは、同じコンテンツ(内容)をデバイスに応じたデザインでユーザーに提供する 手法です。
今この記事をパソコンでご覧になっている方は、ブラウザのウィンドウの端をドラッグしてウィンドウの幅を縮めて見てください。最初は左にメニューがあったものが、どこかを境に消えると思います。それと同時に、ページの右上に三本線のメニューアイコンが現れて、それをクリックするとメニューアイコンがズラッと表示されるのが確認できるはずです。これがレスポンシブデザインです。表示させる内容は同じですが、スマホやタブレット、パソコンといったデバイスに応じて適切なデザインでページを表示させているのです。
レスポンシブデザインではスマホとパソコンで同じ内容を表示します。ですのでモバイルファーストインデックスの影響をまったく受けません。また、スマホで閲覧するとスマホに最適化されたデザインになっているため、モバイルフレンドリーなサイトにもなっています。
YUKiYURi WEBではホームページ制作にレスポンシブデザインを採用しています。これまでパソコン向けサイトのみでスマホ向けサイトを作ってこなかった、あるいはスマホ向けサイトとパソコン向けサイトで異なる内容にしていたサイトオーナーのみなさま、ぜひ2017年に向けてYUKiYURi WEBでホームページ制作をご依頼ください。